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たまには調査のお話し

データリンク的職業観
07 /02 2013
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先日、川沿いに建つ一般家屋の建物事後調
査に行きました。

ちなみに写真の場所とは関係ありません。

数年前に神奈川県の主導で河川改修工事を
行い、施工前に河川周辺の家屋事前調査を
施工完了後に家屋事後調査をきちんと実施
したそうです。

我々へのオファー内容はその事後調査報告
書にて確認された損傷被害に対する補償金
の算定業務ということです。

川沿いに建つ家屋に関しては施工箇所から
の距離が離れているにも関わらず、工事被
害を受けやすい立地条件であると推測され
ます。

数十メートル先には常に川が流れているわ
けですから当然地盤の性質としては水分含
有量も多く、強固な地盤とは言いがたく、
護岸設置のための掘削をしたり、仮の土留
を設置・撤去したりと振動を伴う工事を行っ
たときには地盤沈下等の影響を受けやすい
立地であると考えられます。

他の調査機関にて行った事前事後の対比調査
の結果、その家屋自体は建物の基礎の下には
地中深く杭を入れ、事前対策を考慮し建てら
れていましたが、やはり内部床面を支える束
(つか)と呼ばれる地表と床を支える役割を
果たす部位に関しては杭は入っておらず、
地盤の変動に伴い隙間が生じ、床下から吊り
下がった状態となり、床面を支える機能を失っ
てしまい、床は波打ち巾木との間には隙間が
確認されていました。

外部においても工作物と呼ばれるコンクリート
ブロックの塀は隙間や亀裂が生じ、外床のコ
ンクリート(叩き)の継ぎ目の隙間や亀裂の
発生が確認されております。

今回の我々の算定業務とは、その損傷内容
に対しての復旧算定という業務に該当し、
復旧範囲や復旧方法の確定及び撤去新設や
補修などを行う場合に想定される各工種の
人件費や材料費、廃材の処分費などを国交
省編著の関東域の平均単価表(本年度版)
に当てはめ、いかほどになるかの見積書の
ようなものを作成する事です。

当該物件はざっくりとした概算だけで数百万
の補償金が見込まれます。

住民さん曰く、自らが事前調査や事後調査を
依頼した訳ではなく、県(事業計画者)から
話があって初めて知り調査実施に協力したと
おっしゃられていました。

昔は(国のお仕事)に文句も言えず、勝手に
工事が始まり、私有財が損害を被っても泣き
寝入りが当たり前の時代もあったはず。

都道府県市町村に若干の補償概念の色の
違いがあるものの、この日本という国は徐々
にではありますが、私有財産の補償をも加味
した事業に努め、民主的な国家になりつつあ
ると考えられるのではないでしょうか?

宅地造成や解体工事などの民間事業の場合、
予算たっぷりのご時勢ではありませんので、
仮に皆さんのお住まいの近くで様々な工事の
計画がある場合には、お住まいの種類や所
有物件(戸建・アパート・マンション・工場・
車庫等)に関わらず、建物調査の実施の有無
をご確認したほうがよろしいかもしれません。

担当 M助

   

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