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マイナーグランドで生息中

データリンク的職業観
05 /10 2013
で~りんロゴ

建物調査ってどんな仕事でしょう?
ひと言で申しますと・・ひと言では無理です。

昨今、頻繁に流れる震災被害のニュース。
建物の全・半壊認定調査の映像を目にします。

しかし我々の通常業務であるとは言えません。
それでは耐震判定や耐久性調査でしょうか?

これもまた、通常の業務とは若干異なります。

一般家屋や商業ビル・マンション・工作物など、
幅広い対象物の各種測定や従前状況を記録し、
事前資料(調査報告書)を作成する仕事です。

例えば下水道工事の為アスファルトを剥がし
たり、地面を掘削したりと、振動を伴う工事が
行われるとします。

数日後、工事は完了。
施工検査を終え、施工業者は撤収。
すると近隣住民さんや事業者が首を傾げます。

「あれ?ウチの塀ってこんなに傾いてたか」
「店の入り口の扉が開き難くないか」
「外壁に亀裂って入っていたっけ」
「駐車場の床コンクリートにひび割れが・・・」


施工業者はもういないしなぁ・・となりがちです。

下水道工事、河川改修工事、ビル等や商業
施設・工場の解体・新築工事、宅地造成工事
など、工事といっても様々な工事が存在します。

住宅密集地域で施工されるインフラ整備事業。
民間開発事業や施設等の解体再開発事業。

各種工事が行われる前から存在した損傷か。
その工事が起因し発生した損傷であるのか。

それらを判断するには従前資料が必要です。

被害を受けた方は改善を求むことは至極当然
ですし、仮に被害を与えてしまったことが明
らかとなれば、昨今の施工業者は真摯に対応
することが当然となりつつあります。

互いに損傷の有無が確認できるような従前の
資料の存在が問題の解決の糸口となり得ます。

私共は工事の計画機関である行政地方自治体、
民間企業、施工請負業者から依頼を受け、工事
施工前に建物や工作物(損傷の状況写真・各種
傾斜・水準測量)などの記録撮影をはじめとし、
各種計測調査を実施し、報告資料を作成します。

私共の呼称はデータリンク。

この先、業務に関連した情報を発信したいと考え、
このサイトを開設しました。

その内容は業務関連に限定したものでなく、多岐
にわたり、思いのままを綴ろうと考えております。

担当 М助 О次郎

   

たまには調査のお話し

データリンク的職業観
07 /02 2013
thCA7SFORQ.jpg

先日、川沿いに建つ一般家屋の建物事後調
査に行きました。

ちなみに写真の場所とは関係ありません。

数年前に神奈川県の主導で河川改修工事を
行い、施工前に河川周辺の家屋事前調査を
施工完了後に家屋事後調査をきちんと実施
したそうです。

我々へのオファー内容はその事後調査報告
書にて確認された損傷被害に対する補償金
の算定業務ということです。

川沿いに建つ家屋に関しては施工箇所から
の距離が離れているにも関わらず、工事被
害を受けやすい立地条件であると推測され
ます。

数十メートル先には常に川が流れているわ
けですから当然地盤の性質としては水分含
有量も多く、強固な地盤とは言いがたく、
護岸設置のための掘削をしたり、仮の土留
を設置・撤去したりと振動を伴う工事を行っ
たときには地盤沈下等の影響を受けやすい
立地であると考えられます。

他の調査機関にて行った事前事後の対比調査
の結果、その家屋自体は建物の基礎の下には
地中深く杭を入れ、事前対策を考慮し建てら
れていましたが、やはり内部床面を支える束
(つか)と呼ばれる地表と床を支える役割を
果たす部位に関しては杭は入っておらず、
地盤の変動に伴い隙間が生じ、床下から吊り
下がった状態となり、床面を支える機能を失っ
てしまい、床は波打ち巾木との間には隙間が
確認されていました。

外部においても工作物と呼ばれるコンクリート
ブロックの塀は隙間や亀裂が生じ、外床のコ
ンクリート(叩き)の継ぎ目の隙間や亀裂の
発生が確認されております。

今回の我々の算定業務とは、その損傷内容
に対しての復旧算定という業務に該当し、
復旧範囲や復旧方法の確定及び撤去新設や
補修などを行う場合に想定される各工種の
人件費や材料費、廃材の処分費などを国交
省編著の関東域の平均単価表(本年度版)
に当てはめ、いかほどになるかの見積書の
ようなものを作成する事です。

当該物件はざっくりとした概算だけで数百万
の補償金が見込まれます。

住民さん曰く、自らが事前調査や事後調査を
依頼した訳ではなく、県(事業計画者)から
話があって初めて知り調査実施に協力したと
おっしゃられていました。

昔は(国のお仕事)に文句も言えず、勝手に
工事が始まり、私有財が損害を被っても泣き
寝入りが当たり前の時代もあったはず。

都道府県市町村に若干の補償概念の色の
違いがあるものの、この日本という国は徐々
にではありますが、私有財産の補償をも加味
した事業に努め、民主的な国家になりつつあ
ると考えられるのではないでしょうか?

宅地造成や解体工事などの民間事業の場合、
予算たっぷりのご時勢ではありませんので、
仮に皆さんのお住まいの近くで様々な工事の
計画がある場合には、お住まいの種類や所
有物件(戸建・アパート・マンション・工場・
車庫等)に関わらず、建物調査の実施の有無
をご確認したほうがよろしいかもしれません。

担当 M助

   

心模様と空模様

データリンク的職業観
07 /04 2013
thCAZGO39I.jpg

この建物調査のお仕事・・・。

ビジネスとして採算の取れるところまでにする
為に大きく関わりがあるのが、実は気象条件
という壁との付き合い方が非常に重要である
と感じています。

比較的労働環境の整った裕福な同業者の方
には鼻で笑われそうなお話をひとつ。

我々の仕事で使用する道具や現場作業内容
の中には雨が大敵なものがかなり多く、作業
人員を確保し調査対象宅に出向いても雨天の
ため作業中止で昼飯食って帰社したら、数時
間で退社時刻だ~なんて事が昔はザラでした。

プライベートで疲れちゃった日なんかは次の日
の天気予報見て、雨降りそうだったら狙って現
場出たりして⁉

しかし雨天等により現場のあがりが数日延び、
所要日数が増えても一現場の調査費は増え
てはくれません。

出来るだけ最短日数で最大限の現場情報を
拾い出し、報告書作成の段階であの情報が
足りないこれが足りないは許されません。

事前調査なんかの場合、工事が始まってしま
ったら事前調査の資料としての効力はゼロで
すし、訪問先の方は調査現場立会いのため
に貴重な時間を割いて頂いている訳ですから
日時変更の都度拘束されてしまいますし・・。

対象物件にお住まいでなく、調査日にスケジュ
ールを空け、離れた遠方からの立会いなんか
の場合は前日の夜の星に願いを込めすぎ、腹
下して寝不足なんてことも日常茶飯事です。

調査延期のリスクを克服すべくここ数年で習得
した技(?)があるんですよ。

事実、天気予報や気象状況に関係なく自在に
現場作業をほぼパーフェクトにこなしてきたこ
こ数年。

今日だって午前中のほんの数時間の晴れ間の
間に滞りなく調査完了です。

(以降、次号につづく)

担当 M助

   

神通力(トリック)のタネあかし

データリンク的職業観
07 /05 2013
月の欠片

突然ですが、サブタイトルを変更しました。
月内に気ままにアップし、振り返ると戯言の
欠片模様になっていればと考えました。

さて、心模様と空模様の種明かしです。

お察しのとおり、自己暗示のようなものです。

現場予定地の天気を調べ、80%の降水確率
の日には現場の予約を入れません。

60%~70%の時にはガンガン予約を入れて
しまいます。

経験上、雨の降り方には強弱が必ず存在し、
雨脚が強いときには建物内部の調査に勤し
み、雨雲を睨みつけ、相手が怯んだ隙に外
周部のスケッチや記録作業、水準測量など
を片付けるといったフォーメーションです。

正直、雨天の作業においてはケガの注意、
汗と湿気、機材関係の心配など、それはそ
れは神経が磨り減ります。

ガキっぽい発想ではございますが、コンディ
ションの悪い日をいかに得した気分に操り、
疲れないよう己を導けないものかと真剣に
考えたものです。

人間の自己暗示(催眠術)とは非常に優れ
た能力で、自分の気持ち(心)に対して体は
実に忠実に機能し働いてくれます。

己の現状を取り巻く現在の環境は運の良し
悪しで語られるような対外的な要因により構
成された結果ではなく、実は己が思い感じ、
とった行動通りに具現され構築されているも
のかも知れません。

簡単に言えば(人は思った通りになれる)と
表現されましょうか?

仕事仲間には(強く念ずれば天気をも変え
られる)等と似非宗教家のようにして遊んで
おりますが、曇り空のあやしい天気を楽しめ
る空気感を習得したように感じております。

アルコールで将来の不安を掻き消す時間と
なりました。

それではまた次回(自戒)に・・・。

担当 M助

   

聞き上手 話しジョーズ

データリンク的職業観
08 /05 2013
ジョーズ画像フリーで検索

この仕事、年齢性別関係なく、不特定多数の
方々に理解を賜る機会が多く、最初の頃は
人間の心理学に関連する書物をあさってみ
たりと、色々悪戦苦闘したものです。

しかし、俄か知識の一夜漬けのようなもので、
人なんて100人いれば100通りの対応対処が
あるように思われ、結局のところ、一定の情
報で人様をカテゴライズして最善の対処対応
なんてもん通用する訳もなく、簡単なもんじゃ
ありません。

様々な工事の行われる近隣にお住まいの方
々に理解を賜り、調査立会いの時間をつくって
頂くんです。

時は金なりと言いますが、調査立会いのために
お仕事を休んで頂くケースも少なくありません。

金も払わずに仕事休ませて数時間拘束させて
下さいとお願いするわけですから、そりゃぁ心苦
しいお願いです。

皆様、個々に感じる感情はあるものの、何かあ
った際には文句がつけられないとばかりにご納
得頂き、最終的にはご理解頂けるので大変有
難く存じます。

ご理解頂いたからには最小限の拘束時間で最
大限の情報を拾えるようにと、日々調査技術の
向上に精進し、努力に勤めるといった訳でござ
います。

およそ20年前にこの仕事に携わり、なぜか理
由は分かりませんが、入社数週間目の新人が
各地権者様や調査対象家屋の所有者様などに
ファーストコンタクトをするよう先輩から命じられ
、とっちらかった話に対して、住民様からは随分
と叱られたものです。

今振り返ると顔から火が出るほど恥ずかしく、
叱られるのが嫌なもんだから、話す技術(話術)
習得に明け暮れ、かなり傲慢で自分勝手な
調査野郎だったと思います。

しかし、数十年が経ち、今となってはホント叱
られるケースが少なくなりました。

調査のお仕事そのものの認知度があがったこ
ともありますが、やはり変わったのは己自身で
あると確信しております。

例えば、ファーストコンタクト時には必要最低限
の主旨概要をお伝えし、相手方の表情や目の
色、体の動き等、話しながらも見て聞いている
ような錯覚を覚えるほどに、相手方の情報収集
に集中します。

話すよりも聞くことに専念しているような気がし
ます。

以前の勤め先の上役に(口が上手い)(話し
上手)(スペシャルトーク)(慣れたベシャリ)
(ベシャリに向いている)等々好き勝手に評さ
れたことがありましたが、その浅はかで無責任
な評価には本当に憤りを感じました。

自分の生き方や思考回路をクリヤに保てるよ
う精進し、心の嘘や曇りと言った会話に反映さ
れやすいダークな要素を排除すべく潔い生き
方を実践することにどんな覚悟が必要で、律
する努力がどれだけしんどいかを知りもしな
いでさぁ・・ったくぅ。

・・なんでこんなネタになったのでしょう。

保険屋かなんかのほにゃららプランナーのCM
を観たせいでしょうか。

担当 M助